元気でいてください。
キミは世界で一番セクシーな音を奏でるサックスだ。
東京中の楽器屋でほぼすべてのビンテージを吹いて最後に出会った。
最初に吹いたときは、全身に衝撃が走った。
サックスってこんな音がするのか!?ってね。
非科学的なこというと、魂があるのだ。
「すぐ、お金下ろしてきます!これ買います!!」 即決だった。
相棒との生活が始まる。
今の生活の基盤を作ってくれたのも、この相棒のおかげだ。
サックスというものを細かく教えてくれた。
この楽器からセルマー社がバカ売れしたのだから、魅了されるのは頷ける。
現代の楽器は、この当時の良さを忘れてしまったかと思うほどだ。
アメリカ製の安いタンポなど複数のパーツがついていたり、
サックスなのに、トランペット用の白蝶貝がついていたり。
いろんな人に受け継がれてきた跡が残る。
自分にとって道具を越えた存在なんですよ。
誰かにまた吹いてもらえることを祈っています。
(以下、2年前に売ろうとしたときに、ミクシィで書いた日記。結局売れなかったんですが・・・。)
こんにちわ、エリスカです。
これから一週間ほど、相棒(愛機)の
セルマー スーパーサックス・シガーカッター 1932年
とのお別れのため、かみ締めて吹きます。
この77歳の相棒には、いろいろ教わりましたよ。
最初はね、音すら出ない日もあったんですよ。
愛している今でこそ、
持ってすぐに反応してくれるんですが、
相棒や私の体調が少しでも不調・不機嫌のときは、
鳴らない、響かない。
ラッカーが落ちて、ラッカーがかけなおされて、
またラッカーが落ちて…そこまで愛され続けている相棒。
いたるところの部品が磨り減っていて、
もしも、いい音じゃなかったら、
とうにスクラップにされていたであろう。
今まで何人のプレイヤーに愛されてきたのか?
1932年といえば、まだ世界大恐慌の時代。
そして悪法の禁酒法の時代。
その時代に生を受けた。
時にやさしい甘い太い音を出し、
本気を出せば、存在感ありありのハスキーな声で叫ぶ。
現代のサックスの半分以下の部品数。
調整のためなどの、無駄な部品は無い。
本気で愛したサックスはコレ意外なかった。
ネックを変えて、パーツをはずしたり交換したり、
エフェクターをかけたり、リードを替えたり…。
ありとあらゆる手段をつかった。
昨日、ほぼノーマルの状態に戻して生音を吹き込んでみた。
相棒は、生まれたままの状態が一番いい音だったんだ。
素朴な、太くて丸い優しい音がした。
当時のクラフトマンシップの存在の大きさを感じる。
もちろん手作りの楽器です。
華美な彫刻は無い。
音を出すためだけ、無駄なものは無い。
飾りのようなパーツも無い。
この楽器のおかげで、自分がうまくなったような気がした。
たくさんの出会いや想い出も出来た。
骨董品の部類にはいるかもしれないけど、
ぜひ、大切にしてくれるプレイヤーと仲良くしてほしいと願う。
100歳以上生きていてほしい。現役で。
これから一週間ほど、相棒(愛機)の
セルマー スーパーサックス・シガーカッター 1932年
とのお別れのため、かみ締めて吹きます。
この77歳の相棒には、いろいろ教わりましたよ。
最初はね、音すら出ない日もあったんですよ。
愛している今でこそ、
持ってすぐに反応してくれるんですが、
相棒や私の体調が少しでも不調・不機嫌のときは、
鳴らない、響かない。
ラッカーが落ちて、ラッカーがかけなおされて、
またラッカーが落ちて…そこまで愛され続けている相棒。
いたるところの部品が磨り減っていて、
もしも、いい音じゃなかったら、
とうにスクラップにされていたであろう。
今まで何人のプレイヤーに愛されてきたのか?
1932年といえば、まだ世界大恐慌の時代。
そして悪法の禁酒法の時代。
その時代に生を受けた。
時にやさしい甘い太い音を出し、
本気を出せば、存在感ありありのハスキーな声で叫ぶ。
現代のサックスの半分以下の部品数。
調整のためなどの、無駄な部品は無い。
本気で愛したサックスはコレ意外なかった。
ネックを変えて、パーツをはずしたり交換したり、
エフェクターをかけたり、リードを替えたり…。
ありとあらゆる手段をつかった。
昨日、ほぼノーマルの状態に戻して生音を吹き込んでみた。
相棒は、生まれたままの状態が一番いい音だったんだ。
素朴な、太くて丸い優しい音がした。
当時のクラフトマンシップの存在の大きさを感じる。
もちろん手作りの楽器です。
華美な彫刻は無い。
音を出すためだけ、無駄なものは無い。
飾りのようなパーツも無い。
この楽器のおかげで、自分がうまくなったような気がした。
たくさんの出会いや想い出も出来た。
骨董品の部類にはいるかもしれないけど、
ぜひ、大切にしてくれるプレイヤーと仲良くしてほしいと願う。
100歳以上生きていてほしい。現役で。
以下、Wikipedia より。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA
- シガー・カッター (Cigar Cutter)
- ロット番号119++~185++位 1930年発売
- オクターブキーのメカニズム構造が、紙巻タバコを切るシガーカッターに似ているのでその名前がつけられているモデル。やや他のメーカーに比べて後 発であり、先行していたコーンやキングに対し、絶対的な構造の差異などがなかったが、このモデルから少しずつオリジナリティーを発揮し始める。1930年 当時は全てインラインのキー配置で、音質などにもメーカーごとの違いはほとんど感じられなかったと言う。このモデルでその名の由来となったメカニズム構造 を変更し、独自の音質を作ったセルマーは次第にサックス業界をリードしていくことになる。
4 件のコメント:
のどから手が出るほど欲しいですが
今は子育てに手が掛り無理です、
今まで持っていたのも手放してしまいました。
その楽器もやはり私にとっては楽器を超えたものでした。
エリさんの音どこかで入手できますか?
是非聞いてみたいです。
mamiaさん、コメントありがとうございます。そうでしたか、長年愛した楽器を手放すのは辛い別れですよね。お子さんが大きくなって時間ができましたら、ぜひ、また初めてください。新しい楽器との出会いもあるかもです。
つまらないですが、取り急ぎ↓にお店PVがw めっちゃ恥ずかしいのですが、編集の時間も、吹きなおしの時間も無く、曲も知らないときの試し録音のまま、しかも生音です。これでいいや的な…途中、迷いだらけ汗;;よろしければ観てみてください。
http://kitten-blue.com/KittenBluenohomupeji/Movie.html
エリさん(で良いのかな)
ありがとうございました。
聞かせてもらいました、
何かすべてにすばらしいですね。
書きたいことはいっぱい出来てしまいましたが
楽器はテナーだったんですね?
アルトだとばかり思っていました。
テナーのビンテージは少ないですよね。
私もメインはテナーなのでうれしくなりました。
エリさんの演奏が良いのも有るのでしょうけれど、
良い時代の音と言う感じが伝わりますね、
金属の配合も今とは違うんでしょうね。
マウスピースはもしかしてデュコフですか?
私もテナーはデュコフを使っています、
楽器は売りましたがこのマウスピースは
取ってあります。
長々となりそうですのでまたお邪魔します。
エリスカさん はじめまして。
サウンド風雅さんで、件のシガーカッターを
試奏させていただきました。
やさしくてあったかい素敵な音ですね。
きっと、いいプレイヤーに出逢うことでしょう。
今度行った時に、まだあったら
また吹きたくなってしまうかも知れません(^^)
新しい愛器で一層のご活躍を!
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